【終了しました】【山田亘】「西成なるへそ新聞」プロジェクト キックオフ・ミーティング
2013年3月24日(日)午後1:30-3:30【kioku手芸館「たんす」】プロジェクト
「西成なるへそ新聞」は、西成のまちに息づいている記憶や風景を探しながら、新聞紙面のリデザインによって都市の様相や変遷をシミュレーションしていく新聞プロジェクトです。アーティストとともに一般公募による編集メンバーで西成地域で取材とリサーチを行い、1年間にわたって新聞を制作・発行していきます。
今回のキックオフ・ミーティングでは、本プロジェクト・アーティストの山田亘氏がプロジェクトの趣旨や活動予定などを説明します。また、後半では、聞き手として地域研究者の山田創平氏を招き、さらにお話を聞いていきます。
会場は、昨年末にオープンした新スペース・kioku手芸館「たんす」(呉夏枝プロジェクト工房・展示スペース)です。皆さんのご来場をお待ちしています。
【開催概要】
日 時:2013年3月24日(日) 午後1:30-3:30 ※終了しました
会 場:kioku手芸館「たんす」(大阪市西成区山王1-11-5) ※ mapはこちら
アクセス:地下鉄御堂筋線/堺筋線「動物園前」駅[2]番出口より徒歩5分
※ 北門通り沿い「北門交番」の4軒隣/「鈴木タンス店」の黄色い看板が目印です。
[トーク]山田 亘(写真/マルチメディア表現)
[聞き手]山田創平(地域研究者)
※開催当日はUstream中継をおこないます。http://ustre.am/VuKrよりご覧ください。
【申込方法】
□E-mail: breakerproject2011@gmail.com
□Tel: 070-5046-8667(11:00-19:00)
氏名、メールアドレスをお知らせ下さい。メールの場合は、件名に「3月24日 キックオフ・ミーティング参加希望」と記載ください。
【プロジェクト参加者募集!】
本プロジェクトでは、「西成なるへそ新聞」の記者・編集メンバーを募集します。関心を持たれた方はこちらよりお問い合わせください。
※参加期間(短期・長期)、経験などは問いません。期間途中からの参加も歓迎です。
※ちらしのダウンロードはこちら
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「西成なるへそ新聞」プロジェクトについて(山田亘氏より)
「なるへそ新聞プロジェクト」はローカル新聞を作るというシンプルなプロジェクトではなく、新聞という紙媒体の特性を生かし、都市の移り変わりを紙面上でシュミレーションして行くというユニークな新聞プロジェクトです。
都市デザインを考える時、しばしば大きな流れを上から見て、その場にいる人間の中にあるものに目を向けないまま、現在役に立つ美しい町づくりを一気に目指して行こうとしがちです。読者だけではなく、特に新聞作りに記者や取材される側として参加した方々が、どのような人たちが、どのような時間やディティールを持ちながらそこに住んでいるのかを感じ、みっちりと詰まって出来上がってしまっている街はもどかしいくらいに徐々にしか姿を変えていけないということを同時に実感できるよう、このなるへそ新聞プロジェクトはデザインされています。
取材は、この街に住む方々の昔の個人的な出来事のディティールを丹念に聞き取っていくところから始まります。子供ときにやった仕事やあそび場の話だったり、昔住んでいた家での家族内でのささいな事件の話だったりといった個人的な昔話を伺い、それを新聞記事の「ニュース」や小説や漫画や広告等々様々なジャンルの姿で紹介していきます。
新聞はあくまでも「最近のニュース」を伝える媒体、何年前とか何年にとかをすっとばし、何日何曜日とか時間帯のみを書くだけなので、昔話を関係ないものとしてではなく、地続きの時空間としてとらえられるようになっているのです。
新聞はありとあらゆるジャンルの情報が入れ子のように複雑にレイアウトされていて、歴史のある街の地図の様な姿を持っています。「なるへそ新聞」では、その記事を書きかえる際、白紙の紙面から新しい号を作るのではなく、元からある号の記事を切り抜き、空き地が出来たところに次の記事を作るという方法で少しずつ記事が差し変わって行きます。新しい建物を建てる前に古い家を壊さなければならない、街の地図の書き換えのようなプロセスはもどかしく、一見するだけでは何も変わっていないかのように見えます。しかし長い時間をかけて街が変わって行くように徐々に記事やレイアウトも変わって行き、いつの間にか紙面の上の風景が一変していることに気づくのです。
できるだけ多くの方々にこの「なるへそ新聞プロジェクト」に記者として、そして語り部として参加していただければ、より広く豊かな個人のディティールを連れてこの街の次の姿を作って行くことができるのではないかと考えています。
ぜひ一緒に新聞作りをやってみましょう!
皆様の参加をお待ちしております。
山田亘