Project

レジデンス事業|TRA-TRAVEL

Breaker Project 2020-2021

レジデンス事業|TRA-TRAVEL

[Co-mirroring コ・ミラーリング] - 共にうつしあう-
プロジェクト期間|2020年7月-2022年3月
展覧会A|Dear(Yukawa-Nakayasu)
2022年2月11日(金・祝)-13日(日)、17日(木)-20日(日)、23日(水・祝)-27日(日) 
展覧会B|来日(Qenji Yoshida)
2022年2月26日(土)・27日(日)、3月3日(木)-6日(日)、10日(木)-13(日)  


2020-2021年度のレジデンス事業では大阪を拠点に活動するYukawa-NakayasuとQenji Yoshidaを迎えて、プロジェクトを実施しました。
個々の作家活動にくわえて、"観光と人の動線を生み出す"アートハブ「TRA-TRAVEL」の共同代表としてアジアのネットワークを独自に展開し、海外での活動も多い二人ですが、今回は普段の生活圏である西成区において、約1年半かけてリサーチを行いながら、創作活動に取り組んでいます。
プロジェクトがスタートしたのは、2020年7月、コロナ禍においてTRA-TRAVELとして予定されていた海外でのプロジェクトが延期になったりと日常が大きく変化している最中。その過程で両アーティストが着目したのは「他者との身体的/心理的距離」、そして「共感」についてです。Yukawa-Nakayasuは、飛田新地料理組合の古写真から肖像画を描くことや、地域の人々の夢を集める行為を通して、コロナ禍で他者と隔絶された時勢に「未来の親愛なる人と出会う方法」について思いを巡らします。一方、Qenji Yoshidaは、フィールドワークで出会った在日中国人との交流を通して、言語や価値観の違い、そこから生まれる摩擦やズレに着目しつつ、異文化の共存や折衷を想像することから作品を制作。通底するテーマのもと、二名のアーティストが異なるアプローチと表現方法により二つの展覧会<Dear>と<来日>へと結実させました。


Breaker Project 2020-2021

TRA-TRAVEL「[Co-mirroring コ・ミラーリング] - 共にうつしあう-」

展示設営|高橋和広(KUSUNOKI WORKS) グラフィックデザイン|細川夏樹
協力|
Dear(Yukawa-Nakayasu)/飛田新地協同組合、飛田新地料理組合、山王地域活動協議会、イチノジュウニのヨン、池田一安、牛尾緋美子、牛尾拓雄、竹本夏絵 、土井信吾、松田薫、三浦弥生、 八木梓、了徳寺佳祐、ロンキキ、suikaori ほか作品制作に協力いただいたみなさま(順不同、敬称略)
来日(Qenji Yoshida)/動物園前一番街商店街、山王訪問看護ステーション、ももえ、思い出、山王地域活動協議会、池田一安、王瑀琦、髙橋静香、吉田聖子、ほか作品制作に協力いただいたみなさま (敬称略・順不同)

主催|ブレーカープロジェクト実行委員会
(大阪市、特定非営利活動法人記録と表現とメディアのための組織、一般社団法人brk collective)
助成|一般財団法人地域創造

ディレクター|雨森信 事務局|松尾真由子/高岩みのり

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Yukawa-Nakayasu
1981 年大阪生まれ。歴史や習俗や習慣をもとに、社会や身体、日常に内在している営為や現象を視覚化する作品を制作。 近年では「生命の循環」まで視野を広げ、人々の営みから発生するエネルギーの循環に着目している。2018 年に The 12th Arte Laguna Prize 大賞受賞 ( Arsenale, ヴェネツィア )、2017 年に『Japanese Connections』( Nikolaj Kunsthal, コぺンハーゲン ) など。http://yukawanakayasu.net/

Qenji Yoshida
1982年大阪生まれ。言語、翻訳、対話などをテーマに、間違いや誤解を積極的に採用することで国内外で作品制作を行う。2020年文化庁新進芸術家海外研修生として台湾にて滞在制作。主な展覧会に2020年「In Teleland」(宝蔵巌国際芸術村、台北)、2018年「行為の編纂」(TOKAS本郷、東京)、2017年「DELIKADO PELIGROSO」(MATADERO MADRID、マドリード)。https://www.qenjiyoshida.com/

TRA-TRAVEL
"観光と人の動線を生み出す"大阪を拠点とする新たなアートハブ。 主に来日したアート関係者や研究者と相互交流をはかる事から"展覧会"、"アートツアー"、"アーティストトーク"などの企画を行う。そして日本におけるグローバル化において見落とされている可能性を探る事、 また海外で起きている先駆的な活動を取り上げ協働をはかる事から、"社会に新たな状況"を作りあげている。近年では、2020 年『ポスト LCC 時代の  』( 京都芸術センター , 京都 )、2021年『de-CONSCIENTIZATION』(シラパコーン大学アートセンター,タイ)。2019年-2021年度、おおさか創造千島財団の創造的場づくり助成を受けて活動。https://tra-travel.art/

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