Project

梅田哲也 UMEDA Tetsuya

ex・pots2011-2013

梅田哲也 UMEDA Tetsuya

「小さなものが大きくみえる」

[制作期間]2011年7〜11月
[会期]2011年11月12日〜12月14日
 創造活動拠点「新・福寿荘」

これまでも、社会的に価値を見出されることのない廃品や廃屋、デッドスペースなどを独特な視点で捉え直し、新たな存在へと変容させる梅田哲也によるプロジェクト第1弾の現場となったのは、築60年の木造アパート。再開発が進む阿倍野区と木造長屋などが残る西成区の境界に建つ「新・福寿荘」。その建築構造から生活の痕跡までを丁寧に掬いとり、空間全体を異次元的世界へとダイナミックに変換する。


「O才」

[制作期間]2012年12月〜2014年2月
[展覧会会期]2014年2月22日〜3月9日の金・土・日曜
 西成区山王一帯(旧柿本邸、日光北荘、飛田会館、ゴルフ練習)

山王のまちに点在する3カ所の空き家+αをメイン会場とし、鑑賞者は2時間という限られた時間のなかで、鑑賞者それぞれのルートでまちを巡っていくというフィールドパフォーマンス+展覧会。
まちの日常に異質な状況を混在させ、偶然通りがかる住人や猫、さらには鑑賞者の行為がシーンをつくっていく構成要素となり、終わりも始まりもないパラレルワールドが創発していく。アーティスト自身でさえもその全貌を把握できない、予測不可能な出来事があちらこちらで頻発した。

[キャスト/スタッフ]捩子ぴじん、松井美耶子、渡邉寿岳、會田洋平、アキビンオオケストラ、ハイネ・アヴダル & 篠崎由紀子 & 美夢、中尾微々、加藤デビットホプキンズ、本郷祐輔、谷内奈月子、古賀優一、坂上こず恵、辰巳量平、土谷真早美、藤衣真菜、的場久実、南香帆



梅田哲也 - Tetsuya UMEDA

美術家。1980年熊本県生まれ、大阪在住。
時間と空間を基調に、建築構造から観客の行動まで、とりまく状況全般を素材とした体験型のインスタレーションを展開。既存の展示空間のみならず、都市空間や自然のなかでサイトスペシフィックな作品も多く手掛ける。近年の主な展覧会に、2013年「十和田奥入瀬芸術祭」水産保養所(青森)、「のせでんアートライン2013」妙見の森(兵庫)、2012年「x_sound: John Cage, Nam June Paik and After」NJPアートセンター(韓国)、「Double Vision: Contemporary Art from Japan」モスクワ市近代美術館(ロシア)/ ハイファ美術館(イスラエル)、「ソンエリュミエール、そして叡智」金沢21世紀美術館(石川)、2011年「大きなことを小さくみせる」神戸アートビレッジセンター(兵庫)、2010年「レゾナンス共鳴」サントリーミュージアム[天保山](大阪)、「あいちトリエンナーレ2010」(名古屋)など。また、2011年「Festival Bo:m」NTCK Creative Space Pan(韓国)、2008年「Festival Densités」Fresnes en Woevre(フランス)をはじめとした国内外のパフォーマンスや音楽のフェスティバルにも多数出演している。
http://www.siranami.com/

Topics

ex・pots2011-2013

2011年度より3年間は継続事業として、梅田哲也、呉夏枝、大友良英、山田亘の4名のアーティストと共に西成区・山王を中心にプロジェクトを展開。地域資源(空家や空き店舗など)を活用した「実験の場」としての活動拠点の創出(2011年「新・福寿荘」/2012年「kioku手芸館<たんす>」をオープン)、また地域コーディネーターの発掘と恊働による手法により、他地域でも汎用可能かつ、持続可能な地域におけるアートプロジェクトのしくみづくりに取り組みました。

*主催:ブレーカープロジェクト実行委員会
*助成:財団法人地域創造/公益財団法人福武財団/一般財団法人おおさか創造千島財団
*協力:山王連合振興町会/飛田連合振興町会/飛田新地協同組合/飛田新地料理組合/飛田地区商店街連合/山王郵便局/足立酒店/新世界町会連合会/新世界市場商業協同組合/元荒忠商店/新世界援隊/(株)明治大理石 他(順不同)
*制作協力:POS建築観察設計研究所
*ディレクター:雨森信 *プログラムディレクター:柳本牧紀 *事務局:松尾真由子

Document Book 2003-2023

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