Project

きむらとしろうじんじん

Breaker Project 2022-2023

きむらとしろうじんじん

photo:草本利枝

作業場@旧今宮小学校

2015 年 3 月末に閉校した小学校にて、その場に残る陶芸窯や畑(学習園)、廃棄物、廃材、体育倉庫など、あるものを活用してさまざまな作業を生み出し、その作業の魅力によって誰もが立ち寄れる(立ち寄りたくなる)場をめざしてスタートしたプロジェクトです。
2020年度も引き続き、美術家・きむらとしろうじんじんらとともに、地域に開かれた<作業場>として定期的にオープンしています。
現在は地域内外の未就学児から 80 歳代といった多世代にわたる参加者と準備から片づけまでをともに行いながら活動を展開。ゴールが明確になっているわけではなく、じんじんの言う " ええ風景 " を拠り所に、実践を積み重ねながら地域のみなさんとともに場づくり取り組んでいます。

土の再生やこねる作業から始まる陶芸作業
校庭に残る 30 年以上使われていなかった陶芸窯を再生。くず土の再生や土こねなど粘土をつくる作業から始まり、窯詰め・窯焚き・窯出しまで一連の作業を参加者とともに行っています。

廃材を使った積み木づくりや木工作業
学校に残る廃材や解体現場などから集めてきた木材を活用して、空間デザイナー坪田 直がファシリテーターとなり、<作業場>に必要な作業台やベンチ、看板などを制作したり、美術家・ブブ・ド・ラ・マドレーヌは、廃材をすべすべになるまで磨き上げる積み木づくりを行っています。

学習園を再利用した 畑作業・循環システムから考える 庭づくり
生ゴミから堆肥づくり(コンポスト)を行い、季節の野菜などを栽培。収穫物から採集した種や自然に芽吹いた苗を育てるなど、畑の実験を行っています。2016 年度からは、造園家・安藤聡が参加し、落葉樹の植樹や三和土(たたき)づくりなど、循環システムを取り入れた庭づくりも進めています。


これまでの活動|2014-2015年度2016-2017年度|2018-2019年度|2020-2021年度

Topics

Breaker Project 2022-2023

きむらとしろうじんじん
美術家。1967年新潟県生まれ、京都府在住。京都市立芸術大学大学院美術研究科で陶芸を学ぶ。1995年より、大小2台のリヤカーに、陶芸窯・素焼きのお茶碗・うわぐすりなどの陶芸道具一式と、お抹茶セット一式を積んでまちの様々な場所にあらわれる移動式カフェー旅回りのお茶会「野点 (のだて)—焼立器飲茶美味窯付移動車」を全国各地で開催している。2008年には、参加者がオリジナルの屋台を制作し、各々の「魅力の予感」をまちの路上に持ち出す「野点2008+妄想屋台祭り」を水戸芸術館主催で水戸市内各所で開催。また、2010〜2013年度には東京アートポイント計画の一環として、一般社団法人「谷中のおかって」とともに東京都台東区谷中界隈を舞台にこども創作教室「ぐるぐるミックス」の立ち上げに関わる。


主催:ブレーカープロジェクト実行委員会(大阪市、NPO法人記録と表現とメディアのための組織、一般社団法人brk collective)
共催:今宮ふれあい地域活動協議会/NPO法人まちづくり今宮  
助成:一般財団法人地域創造