Project

薮内美佐子

地域に根ざした創造活動拠点の実験 2014-2015

薮内美佐子

喫茶たんす 〜雑音の界隈の鼻歌が 雑音の彼方の鼻歌に 変わるさま〜

プロジェクト期間|2014年6月-2016年3月
展覧会@kioku手芸館「たんす|2016年3月17日ー21日


2014〜2015年度にかけて、美術家・薮内美佐子を迎え、創造活動拠点<kioku手芸館「たんす」>を拠点に行ったプロジェクト。不可思議なタイトルの「鳥に色を塗っておいてね」というリサーチとしてのワークショップから始まり、その後も「サラのボロ布」「黒いながめ」「毛深い姉妹」など、詩的かつユニークなネーミングで編み物や縫い物、フロッタージュやコマ撮りアニメーションなど、さまざまなものづくりが連鎖していくように展開しました。毎週ワークショップを開いていくなかで、地域の女性たちを中心とした参加者が薮内と出会い、お互いに影響や刺激を与え合いながら、手芸とアートの領域を往来するユニークな場が出現し、時間をかけて熟成されていきました。
2016年3月には、約2年にわたって継続してきたプロジェクトの展覧会「喫茶たんす -雑音の界隈の鼻歌が 雑音の彼方の鼻歌に 変わるさま-」を開催。薮内とともに参加者たちが作り出した手芸、映像、歌などの多彩な作品群を発表。薮内がある意味で演出家のように「たんす」に集まる女性たち一人ひとりの個性を最大限に活かしながら、ブリコラージュ的手法で、場としての作品へ昇華していきます。「なんでもやらせてもらいます!」と、参加者たちは初めての創作にも貪欲に挑戦。これまで内に秘めていた個々の創造性を開花させ、そのなかでもコアのメンバーたちは「たんす」の担い手へと変化を遂げていくことになり、その後のたんすの活動へと続いていきます。


地域に根ざした創造活動拠点の実験 2014-2015

薮内美佐子「喫茶たんす〜雑音の界隈の鼻歌が雑音の彼方の鼻歌に変わるさま〜

協力|山王連合振興町会/飛田地区商店街連合/元鈴木タンス店/社会福祉法人山王みどり会 ほか作品制作に協力いただいた皆様( 順不同)
プログラムディレクター|内山幸子 アシスタント|室谷智子
たんすコンシェルジュ|松田薫

主催|ブレーカープロジェクト実行委員会
助成|一般財団法人地域創造/公益財団法人福武財団/アーツサポート関西*2015年度/一般財団法人おおさか創造千島財団*2014年度
ディレクター|雨森信 事務局|松尾真由子/高岩みのり

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薮内美佐子 - YABUUCHI Misako

1964年生まれ。京都市立芸術大学大学院美術科修了。個展やグループ展にて 絵画、アニメーション、編みぐるみ、詩などをゆっくりしたペースで発表。
1984年より dumb type に参加し 作品制作、パフォーマーとして舞台に関わる。また他アーティストとのコラボレーションで パフォーマンスやショウ、ハプニングを発表。近年の活動としては 高谷史郎ディレクションのパフォーマンス作品"明るい部屋"(La Chambre Claire)"CHROMA" 、2015年からの新作(タイトル未定)に参加。2013年より音楽ユニット 山/完全版を作り活動中。HAPPY SPOT NARA 2014 - 2015アートクル!ドキュメントに参加。
身の回りに起こる出来事の新たな側面や組み合わせの妙に好奇心を持ち探求したいと思っている。Website


kioku手芸館「たんす」について

北門通りの元・鈴木タンス店を多くのボランティアスタッフの方々と清掃・改装し、美術家・呉夏枝のコンセプトスペースとして2012年12月にオープンしました。「たんす」では、ワークショップ工房/展示ギャラリーの機能を残しつつ、「つくる」ことを軸にした創造活動拠点として、継続的に展開します。

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これまでの活動|2012-2013年度

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