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【TRA-TRAVEL】展覧会「[Co-mirroring コ・ミラーリング] - 共にうつしあう-」

2022年2月11日(金)~3月13日(日)お知らせ

 【TRA-TRAVEL】展覧会「[Co-mirroring コ・ミラーリング] - 共にうつしあう-」

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ブレーカープロジェクトでは、Yukawa-NakayasuとQenji Yoshidaを迎えて、「[Co-mirroring コ・ミラーリング] - 共にうつしあう-」というテーマのもと、二つの展覧会「Dear」と「来日」を開催いたします。
個々の作家活動にくわえて、"観光と人の動線を生み出す"アートハブ「TRA-TRAVEL」の共同代表としてアジアのネットワークを独自に展開し、海外での活動も多い二人ですが、今回は普段の生活圏である西成区において、約1年半かけてリサーチを行いながら、創作活動を進めてきました。その過程で両アーティストが着目したのは「他者との身体的/心理的距離」、そして「共感」についてです。Yukawa-Nakayasuは、飛田新地料理組合の古写真から肖像画を描くことや、地域の人々の夢を集める行為を通して、コロナ禍で他者と隔絶された時勢に「未来の親愛なる人と出会う方法」について思いを巡らします。一方、Qenji Yoshidaは、フィールドワークで出会った在日中国人との交流を通して、言語や価値観の違い、そこから生まれる摩擦やズレに着目しつつ、異文化の共存や折衷を想像することから作品制作を行いました。
通底するテーマのもと、二名のアーティストが異なるアプローチと表現方法で結実させる二つの展覧会をご高覧いただければ幸いです。



[Co-mirroring コ・ミラーリング] - 共にうつしあう-

人間が他者への共感を獲得するひとつの方法に、mirroring (ミラーリング)というものがあります。ミラーリングとは無意識に相手の話し方、態度などを真似るというもので、親しい間柄で顕著に表れるものとして知られています。周囲にいる人々の真似をしながら自己表現を獲得していく子どもの成長のように、私たちはつねに他者からの影響を受け続ける主体です。本プロジェクトでは、社会的や身体的に非対称な力学をはらんだ異なる主体が、互いに影響を与えあう双方向的ミラーリング状態を『Co-mirroring(コ・ミラーリング)』と提唱することで、私たちの現在やこれからの「関係性」を再考しようと思います。TRA-TRAVEL

■展覧会A
Dear(Yukawa-Nakayasu)
期 間|2022年2月11日(金・祝)-13日(日)、17日(木)-20日(日)、23日(水・祝)-27日(日)
開場時間|13:00〜19:00   
会 場|飛田会館(大阪市西成区山王3-1-13)[MAP]
*アクセス:地下鉄御堂筋/堺筋線「動物園前駅」②番出口より徒歩約10分
入場料|無料
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■展覧会B
来日(Qenji Yoshida)
期 間|2020年2月26日(土)・27日(日)、3月3日(木)-6日(日)、10日(木)-13(日)
開場時間|13:00〜19:00  
会 場|白壁(「紳士用品 丸亀」 向かい)(大阪市西成区太子1-11-2)[MAP]
*アクセス:地下鉄御堂筋/堺筋線「動物園前駅」②番出口より徒歩約1分
入場料|無料
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■トーク
話し手|荒井亮(「知財図鑑」編集長)×Yukawa-Nakayasu , Qenji Yoshida
日時|2022年3月5日(土) 15:00〜17:00
参加費|500円 定員|40名
会場|大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco](大阪市西区江之子島2-1-34)[MAP]
*アクセス:地下鉄千日前/中央線「阿波座駅」⑧番出口より西へ約150m、徒歩約3分
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お申し込み方法
お問い合わせフォームより必須項目及び、メッセージ欄に、「Tra Travelトーク」 、参加人数を明記のうえお申し込みください。なお、定員に達しなかった場合は、当日の受付も行います。
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トークゲスト・プロフィール
荒井亮(「知財図鑑」編集長)
1977年東京都荒川区生まれ。立教大学社会学部産業関係学科卒。書籍・Webメディアの編集者を経て、ライブ配信事業のプロデューサーとして番組の企画制作やチームビルディングを担当。2018年より越境型クリエイティブカンパニー・Konelに所属し、「知財図鑑」を立ち上げ。知財を軸に、未来からのバックキャスティングで新しいサービスや事業を描くプロジェクトに関わる。https://chizaizukan.com/


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Yukawa-Nakayasu
1981 年大阪生まれ。歴史や習俗や習慣をもとに、社会や身体、日常に内在している営為や現象を視覚化する作品を制作。 近年では「生命の循環」まで視野を広げ、人々の営みから発生するエネルギーの循環に着目している。2018 年に The 12th Arte Laguna Prize 大賞受賞 ( Arsenale, ヴェネツィア )、2017 年に『Japanese Connections』( Nikolaj Kunsthal, コぺンハーゲン ) など。http://yukawanakayasu.net/

Qenji Yoshida
1982年大阪生まれ。言語、翻訳、対話などをテーマに、間違いや誤解を積極的に採用することで国内外で作品制作を行う。2020年文化庁新進芸術家海外研修生として台湾にて滞在制作。主な展覧会に2020年「In Teleland」(宝蔵巌国際芸術村、台北)、2018年「行為の編纂」(TOKAS本郷、東京)、2017年「DELIKADO PELIGROSO」(MATADERO MADRID、マドリード)。https://www.qenjiyoshida.com/

TRA-TRAVEL
"観光と人の動線を生み出す"大阪を拠点とする新たなアートハブ。 主に来日したアート関係者や研究者と相互交流をはかる事から"展覧会"、"アートツアー"、"アーティストトーク"などの企画を行う。そして日本におけるグローバル化において見落とされている可能性を探る事、 また海外で起きている先駆的な活動を取り上げ協働をはかる事から、"社会に新たな状況"を作りあげている。近年では、2020 年『ポスト LCC 時代の  』( 京都芸術センター , 京都 )、2021年『de-CONSCIENTIZATION』(シラパコーン大学アートセンター,タイ)。2019年-2021年度、おおさか創造千島財団の創造的場づくり助成を受けて活動。https://www.facebook.com/TRA.TRAVEL.ART/


主催|ブレーカープロジェクト実行委員会
   (大阪市、特定非営利活動法人記録と表現とメディアのための組織、一般社団法人brk collective)
共催(トーク)|大阪府立江之子島文化芸術創造センター [enoco]
助成|一般財団法人地域創造
協力|飛田新地協同組合、飛田新地料理組合、動物園前一番街商店街 ほか作品制作に協力いただいたみなさま (敬称略・順不同)
ディレクター|雨森 信、 事務局|松尾真由子、高岩みのり