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【レポート】2/4 大友良英ワークショップ「子どもオーケストラ」

2012年2月 4日(土)【今池こどもの家】レポート

【レポート】2/4 大友良英ワークショップ「子どもオーケストラ」

大阪市西成区にある今池子どもの家で大友良英さんによるワークショップ「子どもオーケストラ」の第一回目が開催されました。

今池子どもの家は、地域の子ども達の遊び場、居場所として運営されている施設です。
今回は、そこに通う小学校就学前から高校生までの30数名の子どもたちが、それぞれ好きな楽器を持って大友さんの指揮に従い、「集団即興オーケストラ」のワークショップに参加しました。楽器は、今池こどもの家にあったドラムセットやギター以外に、近くの保育所から木琴、太鼓、シンバル、トライアングルなどをお借りし、そこにサックスやジェンベ(アフリカの打楽器)、バンジョー、空き瓶、オリジナルの楽器などを演奏する参加ミュージシャンも加わってのオーケストラが編成されました。


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最初は大友さんの合図や簡単なサインを前に、扇形や円形など形態を変えながら、音の強弱や静動での演奏、時計回り、反時計回りに楽器を鳴らすリレー演奏など、その場その場で即興的に生まれる音でのアンサンブルが繰り返されました。


最初のうち子どもたちは、楽器を鳴らすのが楽しくて仕方ないようで、なかなか大友さんの合図と合わなかったりもしましたが、徐々にうまく合うように...
自分の順番がきて楽器を一生懸命鳴らす子や、他の子が鳴らした音をうれしそうに聴く子、指を指されてあわてて音を鳴らす子、子ども達の表情や出す音の一つ一つがとても生き生きしています。


ワークショップ後半では、参加ミュージシャンである河辺さんが奏でるジェンベのリズムに合わせ演奏すると、ワークショップスタート時とは全く違い、ジェンベの力強い音に子ども達のいろいろな音と参加ミュージシャンの音が見事に重なり、次第に大きくなってうねり、弾け、一瞬限りの音楽が誕生しました。


そして、ワークショップが一通り終わった後、大友さんから次回のワークショップで発表会をしてみようとの提案が!
学校の授業とも、楽譜をみての演奏とも全く違う方法でのワークショップに、最初は戸惑っていた子どもたちでしたが、「どんな方法でも音楽はつくれるんだ!」と実感できたワークショップであったと思います。


特に印象的だったのが、ワークショップ終了後も、まだまだやりたりないといった様子でジェンベを楽しそうにたたき続ける子や、ワークショップは恥ずかしさもあってか参加しなかったが、ドラムを叩き始めたり、楽器を演奏する子がたくさんいたこと。
子どもたちにとっての新しい体験への参加の仕方がそれぞれ違っても、音楽を介してゆるやかに繋がっていることが大切だと感じました。
今池こどもの家の指導員からも、「普段なかなか自己表現が苦手な子ほど、特に大きな変化があり、身体全体や表情など、言語でない表現によく現れていた」と感想が聞け、これから継続していくことで、子どもたちの表現がどう変化していくのか、とても楽しみです。

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