Project

西尾美也 NISHIO Yoshinari

Breaker Project 2016-2017

西尾美也 NISHIO Yoshinari
photo:草本利枝
「NISHINARI YOSHIO」

プロジェクト実施期間|2016年5月〜2018年3月
展覧会|会場1:大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco] / 2018年2月24日〜3月11日
    会場2:kioku手芸館「たんす」 / 2018年2月24日〜3月25日[木曜-日曜・祝日]


2016年11月より美術家・西尾美也を迎え、約1年半かけて行ったプロジェクトです。まずは「たんす」に通う地域の女性たちの「衣服」や「装い」に対する固定概念を崩すことを目的に6つのワークショップを実施。西尾が過去に行なったワークショップや作品制作をベースにお題が出され、6名の参加者が服作りに挑戦しました。地域の女性たちによる予想を裏切るアレンジや発想の飛躍、西尾が考えるイメージとの齟齬など、予期せぬズレを面白がり、そこからさらにアイデアを更新していくといったプロセスを経て、ファッションブランド「NISHINARI YOSHIO」のコンセプトへとつながっていきます。

約1年のワークショップ期間を経て、西尾と地域の女性たちとの共同制作によるファッションブランドとして立ち上がった「NISHINARI YOSHIO」。コレクション第一弾は、コラボレーターである地域の女性たち5名がそれぞれ選んだ身近な知人への思いやりがデザインとして変換され、作成されたワークジャケット(作業着)がプロトタイプとなっています。5つの試作を元に商品化された初のコレクションは、工房である「たんす」2Fに新た設えたショップにて発表すると同時に写真家・坂倉圭一によるファッションフォトも別会場(大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco])にて展示しました。


西成発のファッションブランド「NISHINARI YOSHIO」は、今後も継続していきます。
*2018年4月以降の活動についてはこちらをご確認ください。


Breaker Project 2016-2017

NISHINARI YOSHIO

アーティスト|西尾美也 ブランディング・ドラマトゥルク|竹内大悟 グラフィックデザイン|前田健治
会場構成|NO ARCHITECTS  施工協力|株式会社POS建築観察設計研究所
構成メンバー|草田武子/須藤よし子/塚本きみ子/中田久江/松本香壽子/宮田君代(2018年2月現在)
協力|山王連合振興町会/飛田地区商店会連合/社会福祉法人山王みどり会/元鈴木タンス店  他作品制作に協力いただいた皆様(順不同)

主催|ブレーカープロジェクト実行委員会
助成|一般財団法人地域創造/公益財団法人福武財団
/損保ジャパン日本興亜「SOMPO アート・ファンド」(企業メセナ協議会 2021 Arts Fund)*2016年度
/公益社団法人企業メセナ協議会 2021 芸術・文化による社会創造ファンド*2017年度
ディレクター|雨森信 事務局|松尾真由子/高岩みのり/室谷智子

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西尾美也 - NISHIO Yoshinari

1982年、奈良県生まれ。同県在住。
2011年、東京藝術大学大学院修了。文化庁芸術家在外研修員(ケニア共和国ナイロビ)などを経て、現在、奈良県立大学地域創造学部専任講師。装いの行為とコミュニケーションの関係性に着目し、市民や学生との協働によるプロジェクトを国内外で展開。アフリカと日本をつなぐアートプロジェクトの企画・運営のほか、ファッションブランド「FORM ON WORDS」も手がける。主な個展に「間を縫う」(3331ギャラリー、2011年)など。近年の主なグループ展に「拡張するファッション」(水戸芸術館、2014年)、「あいちトリエンナーレ2016」、「さいたまトリエンナーレ2016」などがある。http://yoshinarinishio.net/


kioku手芸館「たんす」について

北門通りの元・鈴木タンス店を多くのボランティアスタッフの方々と清掃・改装し、美術家・呉夏枝のコンセプトスペースとして2012年12月にオープンしました。「たんす」では、ワークショップ工房/展示ギャラリーの機能を残しつつ、「つくる」ことを軸にした創造活動拠点として、継続的に展開します。

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これまでの活動|2012-2013年度 / 2014-2015年度

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